10月9日(土)台風のため雨
今日はいよいよ出発の日!・・・というのに台風が。ダメもとでとりあえず
空港へ向かう。私の鞄。荷物でパンパンだ。
空港へ着き、今回ご一緒するメンバーの皆さんと合流。世代は60代、
70代が中心。・・・そして我ら20代。(苦笑)
心配していた台風は、どうやら方向がそれて、直撃はまぬがれたようだ。
15分ほど遅れたが飛行機は、いざ!西安へ向かって出発!!!
やっぱり飛行機は怖いのだけど、久しぶりの機内の様子に懐かしさを
感じた。(・・・機内食はやっぱりおいしくないし^^;)旅に行くときとか、
意外と緊張する私。けれど、そんな緊張や不安は、雲の上にも広がる
青空がとりはらってくれていた。
飛行機は、途中上海を経由したのち久々の西安の地へ無事着陸!
着いて早々にビックリ!空港が新しくなったと聞いてはいたけれど、本当
にキレイな空港になっていた。西安は晴れ☆
久しぶりの西安の空、空気。何もかもが懐かしかった。
空港にきていただいていた送迎バス(?)に乗り、荷物も詰め込んで、
高速道路などを走ること約1時間。宿泊先に到着!
初めて泊まる宿で、なんとツインを一人で使わせてもらえるそうな^^;
なかなかキレイなお部屋でした。大きなテレビにもビックリ。こんなにも
贅沢しちゃっていいのか?と思いつつ、部屋内の照明や、ポット、などを
いじってみる。
「・・・テレビがつかない。(汗)」
「・・・?・・・ポットも電源入らない;;(汗;)」
中国は、チェックインした時に、部屋にあるものをしっかりとチェックして
壊れているところなどがあったら先に伝えておかないと、チェックアウト
の時に、自分が壊したと扱われることがあるそうな。・・・だからちょっと
どぎまぎしました。で、他の部屋の方に助けてもらい、どうもコンセント
接触が一部弱い事が判明。そして、テレビの電源も主電源はベットの
隣にあるボタンをオンにして使うことが判明^^;しかし、当初はこちらも
接触がうまくいってなくて、動かず、「きみは飾りかい??!」と思わず
ツッコミを入れてしまったことは言うまでもない・・・;;
で、この宿はシャワーが最高に笑えたのです!!
なんでかって言うと、シャワーとトイレが一つの部屋にあるのだけれど、まず
床はバリアフリー。そして敷居はレールカーテン。その上排水溝の力が弱い
ために、シャワー後はその一室床がビタビタでございますよ。もうまさに、
「えらいこっちゃ」な感じですかね?タイルで滑りそうで危ないです。しかし、
私はこういうアバウトさが・・・好きです☆(笑)
室内用の履物にサンダルを選んでおいて正解でした^^*
あっ、ちなみに中国ではトイレットペーパーをトイレの中に捨てちゃだめなの
です。だいたい、トイレの横にカゴが設置されているので、その中へ入れる
ようになってます。日本はトイレットペーパーも水に溶けるように作られて
いますが、中国のトイレットペーパーはそこまで配慮されてないものが多い
ように思います。その国の生活様式なので、合わせれば問題はないです。
実は右の端っこが壁から浮いちゃってます^^;(苦笑)
さて!明日は発掘1日目!!楽しみ楽しみ^^*
10月10日(日)珍しく雨日。。。
中国での初日!朝起きて、バッとカーテンを開けたら・・・シトシト雨が。。。
残念!発掘現場は野ざらしなので、「これでは今日は中止かぁ・・・」と思い
ながら、昨夜準備しておいた発掘用の服をしまい、普段着に。そして、友人
と共に朝食へ向かいました。
朝食なのに、この種類!!やっぱりすごいなぁ・・・って思う。
中央はお粥でお豆も入っています。あと、玉子焼きや、お漬物に似たもの
そして、万頭。珍しくトーストも出ていました。まるは実は過去を振り返ると
あまり中華料理がお腹にあわないらしいです。ニンニクが原因なのか油が
原因なのか、それはわからないけれど、これから体の管理はしっかりと、
調整してゆかなくちゃいけないから、今朝はお粥を中心に、あっさりとした
ものをほどほどに食べました。
さて、今日のスケジュールはどうなるのかな???
・・・結局、現場へは行くことに。ここで靴や服を、発掘用の方にしておけば
よかったと、後で後悔することに;;(たいしたことではないんだけれどね;)
現場へ行き、今日は発掘作業は無理だけれど、現場近くの研究所で修復
作業の体験をさせてもらえることに。その現場へ向かう途中道が泥んこで
すごかったのです^^;
民家の中の一軒が研究所として使われていました。ここで、いろいろな
話や説明を伺い、出土された陶器の種類、特徴を教えてもらいました。
わけあって、詳しい事については抜粋します。私たちが行ったのは、
陶器を種類別に選別する作業でした。
気づけばお昼。一端宿へ戻り、昼食。その後14時までは休憩時間を
もらうことができ、のんびりと過ごしました。
「よしっ!この間に・・・」とデジカメで撮っていたのがこれ。
左は部屋についていた電話。右は中国のミネラルウォーターで「Wahaha」
というメーカーのものらしいです。それから、ラベルでポーズをとっている、
イケメンタレントさんは、結構人気な人だそうです。
休憩も終わり、再び現場へ。午前と同じ作業を、今度はチームを作って、
チームごとに別れて開始。みんな慣れてきて、なかなかのハイペース☆
その後はゆっくりと、合わさるパーツを探してみたりして。それにしても、
この遺物・・・どれほど昔の物か知ったら、きっとびっくりだろうな・・・っ^^;
作業途中、隣の厨房からとってもイイ匂いが☆女性の方と男性の方が、
3人くらいで下ごしらえをしていました。男性の方のエプロンに、おもしろい
絵柄がついていて、彼とのギャップがかわいかったです。
女性の方は、作りたてホカホカの万頭を、私たちにわけてくださいました☆
笑顔が素敵な方でしたよ^^*
夕方になり、作業もそろそろ終了。私たちが作業をしている隣の部屋には、
どこから集まってきたのか、大勢の生徒さんが一室で、きゅうきゅうになり
ながら、講義や話し合いをしていました。彼らの目はとても真剣で、爽やか
でした。
私たちの作業より、学生さん達のほうが早く終わったようで、たくさんの
人々が行きかっていました。私たちが研究所をあとにする頃にはもう、
朝から降っていた雨もすっかり上がっていて、地面はすでに乾き始めて
いました。さすがです。もともとよく乾燥している土地ですものね。外では
若者達が泥んこに目もくれず、サッカーを楽しんでいました。
その姿が、いいなぁと感じながら、お迎えの車へと向かう私なのでした。
そんな感じで、中心街からだいぶ離れているため、なかなかすぐには
お金を両替に行くことはできませんでした。幸い、前回出かけたときに残
してあった人民元があったし、隣にスーパーが一軒あったけれど、今の
ところは用事がなかったので、困ることはなかったです。
宿の食事とってもおいしいものばかりで、職人さんに拍手!!でした^^*
中国は本当によく乾燥しています。だから、水分補給や、のど飴などを
なめて喉の乾燥を防ぐことが大切だと思います。それから、黄砂がまって
いますので、場所によってはマスクをされるのもよいと思います。
まったりとお部屋でテレビ観賞(笑)こちらの歌番組は、とっても華やか
ですね!バックダンサーもよく出演しています。
思わず、メインの歌手よりも、その後ろのバックダンサーの様子をじっと
見てしまう まるでした^^;
さて!今日はこちらでは珍しく雨でしたが、明日は晴れるかな???
10月11日(月)発掘初日☆
今日はカラっと晴れました^^*さて!はりきって起きて、まずは朝食☆
食堂でみんなで食事をしていたら、すっごい大きな音が。「??!」一体
何事だ??・・・と思ったら、外でホテルの朝礼をしていたようです。職員
が一同に並び、国旗などを上げていました。
さて!8:30、いざ発掘へ!!!道中、水はけの悪いところがあるのだが
そこは今日もぬかるみ・・・けれど運転手さんの素晴らしい運転でクリア☆
現場は昨日の研究所とほぼ向かいにあり、現場ではもうすでに作業は
始まっていた。(7時頃から始めたんだそうです;;驚)
まずは荷物をテントに置かせて頂き、先生からその現場についての説明
を受けました。年代。遺跡発見までの経緯など。そして、少しだけ現場の
状況をぐるりと見せて紹介して下さいました。今回は、地元中国の考古
研究科の生徒さんがちょうど実習に来ている期間だったので、農民の方
たちと共に、大勢の生徒さんが、地層の具合を調べたり、出てきたものや
その時その時に気づいた点を、細かくメモしていました。正方形型に区切
られた各場所に、一人ずつ派遣。(笑)私が参加させていただいたポイント
の学生さんは、Fさん。学生さんは、皆さん真面目で、Fさんは私に一生
懸命話かけて教えようとして下さるのだけれど、話せない私にはチンプン
カンプン。英語に変えて話しかけてくれたけれど、やっぱりよくわからない
。すごく申し訳ない思いでした。それで、救世主の通訳のMさんを召喚!
(苦笑)おかげで作業の仕方はわかったのですが、お互いオドオド
してしまって、私は終始ずっと苦笑いでした。その上、わざわざ掘り残して
おいたところを、勘違いして手をつけてしまい、Fさんも農民のおばさん達
もビックリ!・・・結局おばさんが、そっと補修してくれました。発掘現場で
お手伝いをする身が・・・なんとお世話をかけてしまったのでした。(汗)
うぅ・・・情けない。発掘は、ただ掘り起こしてゆけばいいんじゃなくて、少し
ずつ、地面の土をけずって平らに平らにしつつ、遺物をみつけてはすくって
ゆく・・・そんな作業なのです^^;それを私はきっちりやりすぎてしまった
わけです。
隣のポイントでは、我が旅のボス(笑)である叔母さんが中国語で交流。
そのポイントの学生さんはShiさん。FさんとSさんは仲がよく、よく出
てきたものを2人で話合ったりしてました。彼らは20歳!(若ッ!)
しかし、私の事を思いきり年下だと思ってたらしいです。(苦笑)・・・ん?
FさんにSさん・・・・。「そういえば、○ーさんの息子さんの呼び名も確か
同じ。。。。Ohッ!!」と一人大発見に気づき、ニヤニヤしていた私なの
でした。
昼食のため、一端宿へ。宿の食事は本当ッッにおいしい!!!(感動)
そして、昨日と同じく休憩時間。これでも気は張っていたので「昼間の
日光の活用して乾かそう」と洗濯をしてから、少し仮眠をとってました。
そして、再び現場へ。同じポイントへそれぞれ戻り、作業。それにしても
今回は学生さんの実習がやはりメインなので、慣れないこちらが手を
出せない状況も所々ありました。彼らは作業が終わって宿舎に戻り、
その後はまた夜にみんなで集まり、今日の報告会を兼ねての講義が
あるんだそうです。だからとても真剣なのです。その姿、今の日本の
学生の中に残っているかなぁ・・・・???と思ってしまったほどよ。
ずっと見ているのも逆に邪魔になってしまうのでは?と思い、午前中
休みなしで動いていた分、ちょっと散策。Fさんが心配して叔母さんに
「彼女はどうしたの?」と尋ねたそうで、叔母さんは彼に「Escape!」
と伝えたそうな。(笑)それにうなずくFさんもFさんだけどね^^;
そんなこんなで「サボリ」をした私は、お友達の所を見学。そこは動物
の骨が出てきたものだから、少し慌しくなってました。今回の現場から
の出土物は、昨日修復したような陶器。そして時折骨が出てきたりと
いう様子でした。同じ陶器でも、種類がいろいろとあるので、Fさんは
「これはこうだけど、こっちはまた違うでしょ?」と言うように、親切に
教えてくれました。今日は心痛さが抜けなかった気もするけれど、明日
も楽しくがんばろう!!
夕飯は早めの時間帯なので、その後はテレビとか、回線のチェックとか
(ただ、どのスイッチを押せばテレビつくんだ?とかくらいですが^^;)
友達と、まるの部屋にて「第1回みそ汁パーティー」をしました。(笑)
いや、ちゃんと今回の発掘場所の情報で、聞き逃してしまったことを、
叔母さんに尋ねにいったりもしましたが。何に関しても勉強不足な私で
す。
旅のお供に、迷った末、MDウォークマンに接続する小型スピーカーを
買ったので、部屋ではよく聞いてます。MDの中身???・・・それは
もうさまざま。佐竹先生の曲や、ビリー・ジョエル、ABBAもあるし、あと
平井堅の「瞳をとじて」もあるし、マツケンサンバもあるし、氷川きよしの
「きよしのドドンパ」もある。それから「D3冬場所」・・・もある。
気分によって、いろんな曲に力を分けてもらてます☆
さてさて、明日といえば、今日の様子をみて、叔母さんが「あまり手を出
す事もできないから、明日は午後から・・・・・エスケープしよ!(笑)」と
いうことで、(笑)ほどほどに近くにある河(渭河)をたどって、その渭河
とkei(字が変換できないのでごめんなさい。)河が合流し、黄河へと流
れてゆくポイントへと行くこととなりました。楽しみ☆
10月12日(火)河の流れ・・・
今日も無事晴れまして、素晴らしい発掘日和でございます。
昨日と同じ時間に出発し、いざ現場へ!・・・それにしても、乾燥してる
地域なのに、道中にある砂地の道はまだドロドロのまま。相当水はけが
悪いんだなぁ・・・と思いつつ、車のドアに一番近いとこに座っているのは
私なので、「これ、もしも沼地にはまって動けなくなったら、私にまず出動
命令でるよな〜;」と内心思っていたりして。(苦笑)
発掘参加場所は昨日とおなじ。昨日はかなりドジったので、ドキドキしな
がら向かったわたし。「早上好!(おはようございます!)」と挨拶をすると
気づいてくれたSさんが、手ぶりで“中に入っておいでよ!”と呼んでくれた
ので、入って参加。学生さんたちは、各ポイントの中で、それぞれ現場の
隊長なので、彼らの指示で作業をしてゆかねばならない。でも彼らもまだ
プロではないから、判断が難しい面になると、他に指示が出していられな
い状況になってしまう。幸い、今のところは仕事をくれて、一緒に作業を
させてもらう事ができた。Sさんは、となりのポイントのFさんのところで、
作業している、うちのボス(叔母さん)が気になるらしい。(いや、叔母さん
は大きな声で笑う人なので、皆気になっているとおもうんだけど^^;笑)
Sさんも、Fさんも、自分のところで珍しいものが見つかると、呼び合って
話し合いをする。そこへ、叔母さんも参加する。で、単語のような言葉で
会話をするものだから、その3人のやり取りは非常におもろいのである。
私もつられて笑っちゃうもんだから、そのおかげでSさんやFさんとも、笑
いあうことが増えてきて、気持ちが通じ始めてきたような気がした。
実際、その人と交流したいなと思う気持ちがあれば、手段はいろいろと
あるんだ。身振り手ぶりでだって、ある程度は伝わる。その行動をする
か、しないかでは、きっと全然違ったものになるんだろうね。
途中から、先生が参加し、Sさんは何か課題か指示をもらったらしく、
私が手をだせるところがなくなってしまったので、小休止。
友達のところや、現場一帯を歩いて観察した。友達の所で話していたら
一人の女性が私たちに何やら話しかけてきてくれた。しかし、やっぱり
会話はわからないので、再び救世主Mさんを召喚!(笑)通訳してもら
うと、その女性は「この子達の肌、とってもキレイね。いくつくらいなの?」
と気になっていたのだそうな。(女性に肌を褒められるとは・・・嬉しい事
ッス^^☆笑)そしてしばらくお話を楽しんだ。
お昼近くになったときだったか、人々が慌しく動き始め、戻ってくる人の
手には、白い大きなおせんべいみたいなものが何枚も入れられた袋を
下げている。それは薄焼きせんべいの白色版みたいで、焼き目のつい
た表面には、ゴマがついていたかな?けっこう塩味があった。固めでは
あるけれど、けっこうおいしかったと思う。
昼休憩となり、我らもホテルへ戻ることに。作業中、気づくと叔母さんが
Fさんに、「私たちは午後はお休みして、河のほうへ行ってくるよ。」と
話していた。なかなかのボキャブラリーを持ってるFさん。叔母さんとは
なかなかのナイスコンビ☆(笑)親子みたいな感じもするかな^^*
うちのSさんは、発掘探査で使う用の、方位磁石とか、道具を鞄から
知らないうちにだしては見せてくれた。大きな方位磁石で、他にもいろ
んな機能がありそうな立派な機械だ。私が叔母さんを「見て見て」と
呼ぶと、叔母さんも関心して見ていた。・・・と思ったら「私も持ってん
のよ〜」とゴソゴソと取り出した。それは何とも小型でカワイイ方位磁石
で、Sさんは爆笑。「Big size」「Small size」と言い合って、その場
はまた笑いの海。(笑)そんなささいなことでも笑い合えること、嬉しい
なって思った。
あ、そういえば、昨日の午後の作業で、私がSさんの
言葉がわからず、叔母さんを呼んだら、叔母さんは「ここ掘るん?」と
言いながら、作業に参加。するといろいろと陶器の欠片が出てきた。
実はFさんのポイントは、地層が他のポイントと比べ、複雑で、作業も
慎重なため、あまり作業が進まなかった様子。だから叔母さんにとっ
ては、いろいろと出てくるうちのポイントが楽しかったみたいで。
すると、ずっと作業に夢中だったFさんが、Sさんのポイントに引っ越し
ている叔母さんの姿をやっと(笑)発見。叔母さんがFさんに、何やら
片言の英語で「ここ(Sさんのポイント)は良い家!そっち(Fさんの
ポイント)は貧乏(何も出てこない)な家。・・・私はこっちの豪邸に、
引越し^^*」と伝えたので、Fさん苦笑。そして、Fさんも先ほど言った
ように、なかなかの上手なので、「Oh,lonely〜!」と返してきて、
我ら3人は爆笑でした。
昼食後、休憩を取り、私はまたまたお洗濯をして(笑)、それからいよ
いよ予定通り?? 渭河へと出かける。
初めて行くところだし、どんなところかドッキドキ☆いくつもの畑の隣の
農道を走ると、しばらくして広い川原が見えてきた。幅が、日本の川と
は全く違うんだよね!すんごく広いの!
車では限界の場所まで行き、そこからは徒歩で。川原なので、河の水
が増水すれば、今歩いているところも、河の底となる。足元の砂が驚く
くらいサラサラで、キレイなんだけれども歩きにくい。足をとられてしまう
。目的地を求めて右往左往。やっと方向がわかってきて、進む道が、
ハッキリした。そこへ向かう途中、叔母さんが選んだ道・・・実はその先
におもいきり沼地がまっていて^^;しかし無理やり渡ろうと進み続ける
叔母さん。運転手さんが、自分がついて行くから皆はむこうの道へ戻
って回り道をした方がいいよ。と言ってくれたので、私たちは回り道を
することに。・・・しかし、そのすぐあとに自分がひどい目に合うとは、
思ってもみなかっただろうね・・・運転手さん^^;
先へと進む我らがボス。沼地だってなんのその!途中はまりそうに
なった所を優しい運転手さんがフォローしてくれ、沼地をクリア!・・・・
しかーしっ!!なんと助けた代わりに今度は運転手さんがおもいきり
沼地にはまっちゃったのである。足をとられ、結局靴はドロッドロ;;;
苦笑しながら彼は裸足で歩き始めたのであった。(しかもそのせいで
足にささくれ刺さっちゃってすごくかわいそうだった(>_<;))
そんな状況でも優しく笑ってやりすごす運転手さんに、我らは
「・・・そんなに汚して・・・奥さんに怒られちゃわないかなぁ;;」と冷汗
かきながら歩いていたのだった。
本当に長い距離歩き続けた。沼地にもよく出会ったりして。そして、
やっと!目的地の2つの河の合流地点に到着っ!!!!!
2つの河は微妙に色が違っていて、静かに流れながら混ざり合い、
そして1本の河となって流れていた。すごく壮大な景色。風がやや
強く感じた。慣れない場所を歩いて、クタクタだったから、あまりの
広大さに足がすくみそうだったけれど、心は一気に軽くなっていた。
見に来てよかった^^*
そのご、なんと実は歩きやすい道があったことを知り、魂が抜けそう
になってしまったけれど、運転手さんがここまで車を持ってきてくれ
ることになったので、感謝しつつ、しばし休憩。石を少ーし拾ったり、
もして、のんびりと時が流れた。
中国の運転手さんてなかなか強引だと思うのは私だけではない、
ハズ!川原から上の道へ上がるのにはすごい急坂になっていて、
みんなが乗ってしまったら、きっと上れないだろうからと、下りようと
していたら、「下りなくていいよ。」とのこと。え??そんなぁ;;;;;
本当に大丈夫なの?????と不安がよぎる。が、本当にその
ままで上がってしまった。これにはビックリ!
ホテルに着くと、運転手さんは裸足のままだった^^;実は今日で、
運転手さんともお別れ。記念に写真を撮ってもらった☆
穏やかな笑顔が素敵な運転手さんでした^^*(実は子どもさんも
お父さんにそっくりで、かわいかったです^^*)
さぁ、今日はとっても充実した日々!けれど明日の午前の発掘で
現場ともお別れ。。。せっかく交流が生まれてきただけに、やっぱり
寂しい。。。何かプレゼント・・・とさがしたけれど、思いつかず。相談
に行くと、叔母さんが持っていた折り紙を貸してくれたので、紙風船
を作り、その中に飴を忍ばせることにした。Sさんには、「これどう?
」と薦めてもらったキーホルダーをプレゼントすることにした。私は
中国語にはくわしくないので、お礼文は書けない。。。だから、気
持ちをこめて、「謝謝!」の文字を書いた。Fさんには、ちょうどみつ
けた黄色の折り紙を猫にして、そこに飴を忍ばせてプレゼントする
ことにした。(ちゃちかもしれないけど、私、飴しかあげられそうな物
持ってきてなかったの^^;汗)
さぁて、明日も元気に楽しむぞっ☆^^*
10月13日(水)別れ・・・旅立ち
やっと現場に慣れてきて、一緒に笑えることも多くなってきたのに
気づけばもう最終日となってしまった。出会いがあれば、やっぱり
別れは来るんだよね。どこか寂しい気持ちが消えない。
朝食を済ませ、今日は午前中だけの発掘へ出発する前にちゃんと
昨日眠たい目をこすりつつ作ったささやかなプレゼントも持って
出かけた。現場へ着くと、いつものとおり挨拶を交わして作業。
初めは作業もスムーズにいっていたけれど、途中から何だか
難しい部分がでてきたみたいで、私は手が出せなくなった。頭を
悩ませつつ考え込むFさん。・・・がんばれ!
旅メンバーは、気づくと皆記念写真を撮っていた。私も忘れない
うちに、カメラを取り出す。大事な現場なので安易に現場の様子
を写すことは望まれていないので、なるべく人物を入れて・・・。
私がお世話になったポイントの皆さんに、勇気を出して写真へと
ジェスチャーで誘ってみた。皆すごく照れてしまって、お願いしても
ささっと逃げてしまった人もいたけれど、なんとか記念写真☆
そして、記念に叔母さんとSさん始めそのポイントの皆さんも1枚。
すると、Sさんは恐らく実習の為の貸し出しカメラと思われるカメラ
を指差し、そのカメラでも一緒に撮ってほしいと言うことで、私や
Fさんもまぜてもらって、一緒に撮った。私は他に、少しだけ話を
することができた「カッコイイ帽子」がトレードマークのTさんんとも
写真を撮ってもらった。・・・なんだかまるは中国へ来てかなりの
ナンパをしちゃってますな。(笑)でも、私は毎年中国へ来るかは
わからない。そして彼らともいつまた出会うことができるかなんて
わからない。だからこそ、出会えた記念に写真を撮りたいなって
思ったんだ。
いよいよ終了の時刻が迫ってきた。帰る時、Sさんには直接、
「謝謝!」と挨拶をして、プレゼントを渡すことが出来た。
地元の方へも渡す。すると折り紙は発色が目立つものだから、
目立つ目立つ^^;「あの子何もってきたんだろ?」という感じで
数人が注目し、プレゼントもあっというまになくなってしまった。
皆は紙風船よりも、見慣れない日本の飴に大喜びで;一生懸命
紙風船を作った者としてはちと寂しかったり^^;;;でも、喜んで
もらえればよしなので、いいのだ!
Fさんはちょうど難関のところを先生にアドバイスをもらい、話し
合っていたところだった為、とても声をかけられる感じではなか
った。なので、そっと鞄に添えておいた。・・・ちゃんと気づいて
くれただろうか・・・?
さよなら発掘現場!そして出会えたみなさん!学生の皆さん
はまだまだ続くんだよね、実習。体に気をつけてがんばって!
一端宿へ戻り、午後は「陽陵」へと出かけた。実はまるが高校
の時初めてこの中国旅行に参加して、初めての発掘体験をした
のが、この場所だったりする。今はキレイな建物が立ち、中は
博物館になっている。現場も改装工事中で、昔とは明らかに
違う風景。・・・当時は麦畑が広がり、すごくのどかだった。
広い麦畑が地元の田んぼとシンクロして見えて、夕方荷車を
押して家路へと向かう親子とか、そんなあたたかな風景が
顔をのぞかせていたんだ。そうそう、発掘中、休憩になると
現場の横のリンゴ畑のおじいちゃんがニコニコと優しく微笑んで
見ず知らずの日本の子どもな私たちにリンゴをくれた。
それは決しておいしそうな大きなりんごではなくて、ちょっと
小ぶりのカワイイリンゴだった。でも、大きさとか味とかは
関係なくって、私はそのおじいちゃんの心がすごく嬉しかった。
・・・あのおじいちゃんとは、未だに再会できていない。
見学してからは、今日だけ宿泊するホテルへと移動。やっと
鐘楼がある、西安の街中にやってきた。中国に着いてから
びっくりされるかもしれないけれど、実はここへ来てやっと、
初めてのマネーチェンジ。荷物をポーターさんに運んでもらい
少しの休憩のあと、今日の晩餐は御存知「餃子宴」なので
それまでの間、鐘楼付近で自由行動。皆は通称「泥棒市」
へ行ったけれど、私はどちらかというと今回はなんとか西安で
CDを買いたくて、実はとなりの大きなデパートへ行きたかった
り^^; しかし、その前に友達のカメラの調子がどうも悪くて
なんとかカメラを探したいねということになった。
通訳のMさんと、そのお友達で昨年通訳をされていたらしい
Jさんにお願いをしてカメラを探すことになった。
いざカメラ店へ!・・・しかし、入った先は大きなデパート。
高価なカメラを買うと思ったみたい^^;失敗失敗。
改めまして、今度は地下道を通り、道向のカメラ店へと行く。
さすがに日本みたいに使い捨てカメラはなかった。
けれど、運良く安価な100元のカメラが売っていた。しかも
画素はあまり良くないだろうけど、4本のフィルムもついてる!
友達はちょっと心配そうだったけれど、これからせっかく旅に
出るのに、カメラがないのはすごく残念なことだろうから、
ズームやフラッシュが必要なものは私のデジカメさんが担当
するということで、このカメラを買うことに決めた。
再びデパートへと戻り、Mさん達はその地価にあるマーケット
で買い物がしたいということで、私たちもせっかくのスパーだ
から、ちょこっとお買い物を満喫することにした。
いやはや!やっぱり大きなスーパーは品揃えがイイネ!!
ドリンクとかも充実していた。中には日本の製品もあったり
して、「あっ!Qooがあるよ!!」とワイワイ楽しく買い物を
した。でも、旅に出る前だし、日本から持ってきたものもある
から、そんなにたくさん買わなかったんだけどね^^;
待ち合わせ場所へ行くと、ちょこっと迷子もいて、バタバタ。
なんとかおちついて餃子宴へと向かう。店内はすごく賑わっ
ている。相変わらず名店のようだ。ここの餃子はね、いろいろ
な形が出てくるのです。味もそれぞれ。
・・・一体いくつくらいたべたんだろうか^^;最後にはスープが
出てきて、その中に店員さんが小さな餃子を入れて、煮込む
。そしてよそってくれる。自分のスープの中に先ほどの餃子
が入っていたら“ラッキー”というものなのである。いつもなら
店員さんが説明してくれるのだけれど、相当忙しかったのか
説明はカットされていた。
餃子宴でお腹いっぱいになった我ら語一向様は、バスにゆら
れてホテルへ。そして明日からいよいよ始まるシルクロード
の旅に備えての準備。しかしまるはかなりのお疲れで、
すっかりとぼけ、翌日の空港でなんと、手荷物にハサミと
カッターナイフが入ったまま・・・という大ミスをし、代わりに
通訳のMさんが係りの人に怒られてしまう・・・ということを
してしまったのであった・・・トホホ〜;;;
今までそんなミスはしたことなかったからかなりショック
でした。ごめんねMさん。
さぁ!いよいよ始まる「シルクロード」の旅!!!
明日はまずはウルムチへと移動する。そのまえに皆で
午前中に、三蔵法師の墓を訪ねる。。。楽しみだ!
10月14日(木)旅の始まりの前に
あは;・・・これから旅に入ると言うのに、風邪ひいた。アホですわ。しかも目覚まし
の時間、1時間間違えてるし;;;眠いぞ!!
朝食をすませ、今日は午前中に三蔵法師の墓を訪れる。
雨がぱらついていて、ちょっと冷える。
お参りしたり資料を見て回ったりと散歩気分で見学。
やっぱりこういうとこって、観光客も来るのね。団体さんと会いました。

一番奥の建物は、なんと屋根が金色なのです!
この場所は、とにかく、落ち着いてる雰囲気でした。とはいえ、お土産店はあったけど^^;
旅の平安を願ってのお参り・・・いや、あいさつ?なのでした。
このビール、すっごくカッコよくて本当はS先生にお土産で
贈りたかったのですが、規定で叶いませんでした。
昼食はホテルへ戻り、私と友人は街を出てしまう前に散策したくって、早めに食事を切り上げ
許可をもらってお買い物に出かけました。でも時間はすっごく限られていたから、結局は
ホテルから一番近くにあるCD店へ行くので終わっちゃいましたが。
私ね、大陸アーティストのCD買って帰るのすきなのですよ^^*
その昔は中国で何故か(笑)韓国アイドルグループの『H.O.T』のテープとかCDとかを買って
帰りました。(※「H.O.T」はHIGH FIVE OF TEENAGERの略で、今で言う神話みたいな
グループです。)
で、今回はと言いますと、『陸毅』、『jtl(解散したH.O.Tメンバー3人で構成されたグループ)』
と、あと、お店の入り口にでかでかとはってあったポスターの人『林俊傑』の3枚をゲット。
出発する前に現地ガイドをしてくれていた学生さんに尋ねたら、林氏は今結構注目されてる
アーティストらしいです^^*実際に、曲の感じとか気に入りました☆陸氏はバラード系が多く、
jtlは、H.O.T時代を思い出すような明るいポップスとか、アレンジとかでした。
こぼれ話なんですけど、この時、お店のお兄さんがCDを入れてくれた買い物袋が、なんと
ミニストップの袋だったんですよ!!「店より先に復路だけ進出してるよ!」と爆笑でした。
さて、いよいよ西安ともお別れ・・・。空港へとむかった我ら御一行。シルクロードの旅では
現地学生さんのMさんも同行することになりました。
持込の荷物検査で・・・初めてやらかしてしまいましたよ〜;;;;;;
やっぱり昨晩疲れてて、日記とかも書いたりしてたもんだから、すっかり筆箱を預け鞄へ
入れておくのを忘れてて、ちゃっかりハサミを没収されてしまいました。
旅人のプライドにちょっとトゲささりましたね。(小さっ;;)
Mさんが私への苦情を聞くはめになっちゃって、申し訳なかったですm(_
_;)m
へこみつつ、飛行機へ乗り、いざ、ウルムチへ!!!(実際便が遅れて出発したのは
50分遅れでしたけど)
←QOOだって売ってるのよ☆
機内で夕食を済ませ、ウルムチへ到着したころは、もう夜でした。
空港で、これからのガイドさんでありますTさんと御対面!!
これが・・・また、高校の時の担任の先生に似てまして^^;思わず「先生」と呼びそう。
Tさんはすっごく真面目な方で、一生懸命気をつかってくれました。
ウルムチは、予想外に都会的!!驚きました。街頭もなんだかお洒落で☆
これから先は新疆時間になるので、食事などの時間が遅くなってくるみたい。
実際、Tさんもメニューには夕食が組まれていたから、案内したかったみたいだけれど
我らはもうクタクタなので、ホテルへ直行したのでした。
これから先はもう、2人1部屋の分け与えになってくるので、私は友人と同室。
旅への出発を前に、ワイワイ騒いでおりました。(若い!若い!(笑)
←この傾いてても気にしないアバウトさがツボ!!
私はめったに旅行中に電話しない人だけど、長い旅に入るし、たぶん電話の便(?)も
わるいところへ行くと思ったので、ひとまず自宅に国際電話かけました。
それから、エアメールも書いたりして、旅前の緊張なのか、あまり眠くなくて、結構
夜更かししてしまってました^^;わはは。
宴会のメニューは、リンゴとコーンスープ(インスタント)でございましたよ。(笑)
いよいよ砂漠への旅路がはじまるのです。
★つづく・・・